カロッツェリアDVD−ROMのお手入れ方法
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※静電防止材の中にはDVDディスクの表面を侵すものや、シリコン材の性質や含まれている量によってレーザー光を乱反射するものがあります。ここで紹介しているものも、長い目で見るとそのように作用する場合があるかもしれません。自己責任でお願いいたします。一番良いのは、「水拭き」をまめに行うことかもしれません。(最近では、DVDクリーナーも安価でホームセンターなどで売られていますよね。良い時代になったものです。 2005.6.24追記)
(update 1998/06/08)
DVD−ROMを採用したカロッツェリアのナビゲーションですが、煙草などを車内でもくもく状態など、結構酷な環境下に置かれている場合があります。また、どうしても光学系と駆動系のメカニカルな部分が多く、特に光学系はどうしてもレンズのくもりや埃、油煙などいろいろなものが付着します。
市販の、CDクリーナーなどを使えるのではないか?とお考えでしょうが、DVD−ROMの信号を読む「ピックアップ」という所が、CDの場合と微妙に違ってきます。クリーナーの種類にもよりますが、「ハケ式」は絶対に使用してはいけません。最悪の場合、ピックアップを破壊してしまうおそれがあります。
できれば、市販のDVDドライブ専用クリーナーを使用したいところですが、なかなか現在の所、高価だったり入手が難しかったりします。一応、湿式タイプのCDドライブクリーナーでも使用できるようですが、あくまでも未確認です。もし、これらの方法を用いてナビゲーション本体を破損した場合などでも、当方では責任を取りかねますのでご了承ください。また、ここで紹介するクリーニング方法は、私が実践している方法であり、一部入手できない溶剤等を使用している場合があります。代替品を使用したことによる損害などは、一切責めを負うことはできませんので、各自の判断のこと、「参考に」してくださればさいわいです。
DVDドライブの「ピックアップ」の清掃は難しいのですが、DVD−ROMの方は取り出しができるので、比較的容易に清掃ができます。何ヶ月か使用したままのDVD−ROMを取り出して見てください。なにか、うっすらと白っぽいものでコーティングされた状態になっていたり、煙草のヤニがくっついていたりしているのではないでしょうか。汚れによって、用いる方法が違います。ここの所がポイントです。
その前に、埃などをブロワーブラシなどで吹き飛ばしてください。この、埃がついているか、ついていないかというのは後で重要になります。小さな埃でも、擦るとDVD−ROMの信号面に傷をつけかねません。なので、風圧で飛ぶ埃などは最初に吹き飛ばしておきましょう。缶に入ったエアーダスターなんかも良い方法ですね。
埃を飛ばしたら、汚れに応じて読んでいってください。
■ 煙草のヤニ系の汚れは、変に溶剤を使用しない方が落ちます。洗剤・溶剤などが染みこまされていないOAクロス(クリーニングパッド等、柔らかいもの)に「真水」を染みこませて拭き取ります。
■ 油煙の煙は、無水エタノールまたは無水アルコールを用いて吹きとります。この後、必ず「真水」で拭き取ってください。アルコール系は、拭き取り時にどうしても白っぽくなってしまいますので、それを水で拭き取る感覚です。
■ 以上の方法でたいていは落ちるのですが、これでも落ちない場合は、なるべくプラスチック面を溶かす事の無い中性洗剤を使用して拭き取ります。洗剤を使った後は、よく水ぶきしてください。
また、拭き取りのときは絶対に「ごしごし」と強い力で擦ってはいけません。信号面の表面に細かい無数の傷をつけてしまう場合があります。
拭き取りなどの方向は、左図のように中心から外周に向かってまっすぐに動かします。よく、回転方向に拭く方がいますが、できるだけ中心から外周へという方向に動かすのがベストです。
また、DVD−ROMを数ヶ月に一度手入れできるという方は、コニカの静電防止剤を使用することができます。
コニカの静電防止剤は、コピー機の光学系清掃用の業務用溶剤です。一般の方はなかなか入手しずらいかもしれません。この溶剤は、界面活性剤とシリコンが入っています。表面の静電気を抑制し、塵や埃などが膜状化するのを遅らせる効果があります。ただ、他の店で売られている「静電防止剤」はどのような成分かはわかりません。私が知っているかぎりでは、コニカの静電防止剤が安心して使用できるのではないかと思われる溶剤であります。このコニカの静電防止剤は、私はCD−ROMなどの清掃にも使用しています。なお、入手方法ですが、コニカのコピー機を取り扱っている販売店に相談してみてください。売ってくれないかもしれません。もともと、一般に売る「商品」では無いので、売ってくれない可能性が高いと思います。また、使用した後に、もしかしたら「手が荒れる」などの症状が出るかもしれませんので、必ず手袋を装着して作業をしてくださるようお願いいたします。
このコニカの静電防止剤を使用する時は、クリーニングパッドに液を少量つけ、うすく軽い力で塗りのばすようにします。そしても、乾いたクリーニングパッドで拭き残しが無いように拭き取ります。これでOKです。
ただし、静電防止剤を使用した場合は、数ヶ月に一度必ずDVD−ROMを清掃してください。
再三になりますが、静電防止剤を使用するか否か、コニカ以外の静電防止剤を使用するか否か、ご自分の判断で行ってください。通常は、水ぶきなどでOKです。とくに、煙草のヤニは静電防止剤をつけてこするよりも、「水」をつけてこすった方が早くきれいになります。ニコチン類は、静電防止剤よりも「水」に溶けやすいためであります。このように、汚れの種類を見極めて、それにあった手段を用いるのがベストではないでしょうか。なお、コニカの静電防止剤は安心であるという事を保証するわけではありません。トラブルがおこっても自分の判断で。
定期的にクリーニングをしていると、エラーがおこったり地図の読み出しや検索のためにディスクアクセスに要する時間などが短縮されることがあります。少しでも快適に使用するために、DVD−ROMもたまには手入れしてあげましょう。