電気・通信・分解
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マニアック(笑)な、ATAPI接続のPD&CDR&CDの「マルチCDR」ドライブが、NECとTEACから出ています。
どちらかがどちらかのOEMだったと思いますが、外見、制御系、その他仕様は私の解析した限りではすべて同一です。ただ、唯一違うのがドライブの「ファームウェア」です。ATAPIの接続情報を確認すると、NECはNECと、TEACはTEACとメーカー名が出て機器が認識されています(当たり前か(笑))。
ファームウェアは、「バージョンを上げること」=「良いこと」であるとは限りません。通常は、不具合が出ない限りはそのままの使用で問題はありません。ただ、一般的にバージョンが上がるのは、不具合の改定だけではなく、機能の追加や効率化が図られている場合も多いのです。しかーし、ファームに合わせてハードウェアの細部の設計や機構が変更になっている可能性もあったりします。なので、一概にファームをアップデートする事は良いとは言い切れません。
でも、人間、新しいモノを使いたい人が多いのも現実です(私もその一人)。
NECの、ODX658は、ファームが一般公開されていません。むやみにアップデートをされて、失敗した場合のユーザーの対処等を考えてのことだと思います。私の持っているODX658は、I/Oデータで販売されているCDR−AB220PDです。ちなみに、ファームのバージョンは、2.0Lでした。ちなみに、ODX658のファームは、キャラベルのホームページに、私のファームバージョンと同じの2.0Lが掲載されています。
TEACの、同じ仕様のCD−P520Eの現在公開ファームウェアの最新版は、2.0Rです。L→Rまでファームの改定が行われている訳で、どうしてもODX658にこのファームを適用できないかどうか試行錯誤してみました。
もともと、VIAのソケット7チップセットで、VIAのIDEドライバを使用したとき、ODX658のPD部が認識されず、マスタ・スレーブ占有モードに切り替えると、今度はPDしか認識されないという不具合というか、そのような問題がありました(Windows98の標準IDEドライバ+PDパッチを使用すれば問題は無いのですが、IDEのアクセス速度の低速化は避けられないし・・・・)。そのようないろいろな動機があって、試行錯誤してみました。
ここで注意です。ODX658に、CD−P520Eのファームを載せることはできました。ただし、これは私が「たまたま」成功したに過ぎないのかもしれません。まねてみるものいいと思いますが、失敗した場合等は私は一切責任をとることはできません。また、メーカーでもしかしたら修理を断られるかもしれません。このあたりの事について、すべて自分の責任で行える方だけ、実行してみる価値はあるかと思います。
まず、ODXのファームをすべてクリアします。そして、CD−P520Eのファームを転送するだけで、ODX658というドライブは存在しなくなってしまいます。ODX658の代わりに、TEAC CD−P520Eというドライブに生まれ変わってしまいます。
TEAC CD−P520Eのファームは、TEACのホームページに掲載されています。
ファームがODX658からCD−P520Eに変わったからと言って、メーカーサポートが変わるわけではありませんので注意を。また、ファーム書き換えによってその時点でメーカーサポートは受けられなくなります。
ファームの書き換え手順等は、詳しく説明できませんが、近日中に書き換えを助けるツールを公開したいと思います。(200円程度の解説技術情報に発生するシェアウェアで、その資料とパッチ作成ツールのセットとなる予定です)←ただ、このツール使って失敗しても責任はとれませんよぉー。あくまでも、ツールの使用も「自己責任」でお願いします。返金も却下です。後から失敗したからお金かえせーとか、そういうリスクを背負えない人は使用しないでください。使用した事は、リスクも自分で背負ってください。シェアウェアの200円分は、私の解析技術料という事です。ツールの出来・不出来に関して発生しているものではありません。
とりあえず、ハードウェアの知識があって、ファーム書き換えプログラム等を自作できるかたは、試してみてください。ファームの内容をちらっと流し目で見た限りでは、2.0Rの方がすっきりとしていて、良いような気がします(気のせいかも)。
うーむ、既にサービスマンという内容から大外れしているかも(苦笑)。だからマニアックな人間と呼ばれるんだよなぁー。でも、やっぱりファームとかBIOSとか上げたくなる(最新のにしたくなる)気持ちになりますよね?(ならない?)