電気・通信・分解


トップページ >> 電気・通信・分解 >> KURO-BOX(玄箱)の改造(ハードウェア編)

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 こんな事(無線を使ったブロードバンド配信計画=常呂町ブロードバンド計画)をやっていたりするので、あちらこちらにLinuxなサーバを作っています。各中継局までの疎通状態を確認したり、万が一幹線通信が絶たれた場合でも、エリアサーバとして利用者間でコミュニケーションをすることができるように置いてあったりします。
 でも、使っていないパソコンを各中継局のお宅に設置させてもらう・・・のはなかなか難しいものです。消費電力や置き場所の問題などがポコポコと出てきます。OpenBlocksなんかも置いたことがあるのですが、2.5インチHDDを常時回転させておくのも、プラスチック筐体の放熱性の悪さも気になり、何かいいものがないかな・・と思っていたところに、バッファローのLinkStationでLinuxが動いている、しかも、DebianやVineになる!といううれしい話題を知り、早速購入したのが去年。私はVine使いなので、山下さんのホームページを参考にVine化。たつやさんのホームページを参考にブートローダーとカーネルの入替を施し、元気にあちらこちらの中継局のWEBサーバとして、取引のある所の監視サーバなどとして増殖中。
 私が使っているのは、玄人志向(バッファローの別ネーム)のKURO-BOX(HG)(玄箱)(LinkStationは買ったことがありません)で、色々なところの情報を参考に手を加えて稼働中です。

 さて、お約束。ここで紹介する情報は、「あくまでも情報」に過ぎず、この情報をもとにして製品本体に改造を加えたり分解した場合、メーカーの保証は一切受けられなくなります。保証だけでなく、不適切な場合は発煙・発火などを含み、財産に多大なる損害をもたらす場合があります。また、紹介した情報についても、私の経験に基づいたものであり、電子回路や設計上許容されている電流・電圧以上が流れ、場合によっては接続するもの全てが破壊される恐れがあります。この場合でも、私は一切責任をとることはできません。ネジ1個でもゆるめた場合は、全て本人の責任において実行してください。(玄人志向製品は自己責任・・ですね)



●シリアルポートをつける

すでにあちらこちらで紹介されていますので、軽めに・・・。R76をジャンパします(本当は抵抗で吊ってね)。

次にヘッダピン(ここではL型)をつけます。手元に、2段のものしかなかったので、上部側はラジオペンチで抜きました。

背面にシリアル用のコネクタ(RJ45)を取り付けます。軽くマイナスドライバで印を付けて、ホットナイフでざっくり切ります。この位置が、電源などにも干渉しないのでベストポジションだと思います。

RJ-45コネクタを取り付けて、ホットボンドで接着しました。強度からいけば、もっと別な接着剤の方がいいかも・・。

RJ-45コネクタに半田付け。先端には、ヘッダピンのメスを取り付け。こちらも、2段用しかなかったので、片側をラジオペンチで抜き取ります。ちょうど、逆差し防止にもなるのでいいかも!?

おなじみの携帯用シリアル通信ケーブル。北海道のオホーツク海側ではこんなパーツを扱っている店はなく、この手のものはある程度まとめて通販に・・・。北海道だから、送料高いのね・・。

さて、この9-KEケーブルは一気に切断します。そして、おもむろにLAN玉を取り付けます。
ちなみに、9-KEの線色と基盤の対応は、1−オレンジ、2−黒、4−茶です。(ロットにより配線色が変わっている場合もあるかもしれませんので注意!)
基盤−−背面コネクタへの配線と、背面コネクタ−−9-KEのLAN玉の配線をミスらないように注意。

こんな感じで実装できます。



●前面USBコネクタ増設

こちらは、大きめ(熱量)のこてで一気にやっつけちゃいましょう。USBコネクタは、使っていないUSB1.1のハブから拝借しました。

これは、取り付けるだけで完成です。前面パネルのUSBコネクタ部分をカッターなどであけてあげれば、はい完了。



●ハードディスクアクセスランプ取り付け
玄箱のLINK/ACTはLANの動作によって点滅します。ハードディスクのアクセスは表示がないんですよね。そこで、ハードディスクのアクセスランプを取り付けます。これで、アクセスがあると確認することができて便利です(玄箱にハードディスクアクセスランプをつける意味があるのか・・・?という疑問は無視無視)。

実体配線状態を公開です(面倒くさいだけ?)
写真右側の+5Vから電源を引っ張ってきて、HDDのACCESS-LEDにつけるだけです。
適当なLEDと、それにあった抵抗をチョイスして取り付けます。

電源部の拡大です。こちらから+5Vを拝借します。

IDEコネクタ部の拡大です。こちらにLEDを直付けしております。
なぜこの位置に直付けか?については、筐体のいい位置に穴を開けると、このLEDが筐体から見えるので、特別な加工いらずなんですよね(横着!)。ホントは、ここにもコネクタかなんかつけて、筐体側にLEDを取り付けるとスマートなんでしょうけど・・・・。

こんな感じで光ります。ジュンフロン線などをホットボンドで固定しましょう。特に、LEDの足回りは、万が一はずれてもショートしないように加工しましょう(基盤やハードディスクを一瞬に昇天させる可能性もあります)。



●上記の改造後の玄箱

前面あたりはこんな感じです。この玄箱は、こちらの施設の事務局長の依頼(ポケットマネー)で作ったものですので、前面のフィルムははがしてません。USBコネクタと、右側にハードディスクのアクセスランプが見えると思います。

こちらは背面部。右下にシリアルコネクタが増設されています(ホットナイフ使いがイマイチなので、きれいに切れていませんが・・・)



●改造終わって・・・・
高温な所で使う玄箱には、更にこんな改造を施す場合もあります。

こちらは、ハードディスク面(側面)を切り抜き、冷却用の8cmファンをつけています。



●ハードの手入れが終わったら・・・
おもむろに、山下さんのハックキットを使ってvine化。たつやさんの所のブートローダーとカーネルを置き換え。必要なデーモンを入れて、kuroevtdを入れて、はい、完了です。
それぞれのサーバ業務についていきます。



●暇があったら・・・
ブートローダーを飛ばした玄箱/HGが1台あります。今はJTAGのピンを植えた状態です。本業や本業以外の仕事がピークな忙しさを迎えているので、冬頃にはフラッシュを焼き直して、復活させたいなぁ・・と。
いつになる事やら・・・・。