アルパイン最新地図の北海道地区誤り


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※近頃は電子地図が安価で手にはいるようになり、地図メーカー側も以前に比べて精度が上がってきました。今となっては、カロッツェリアの採用する北海道地図(地図メーカー)より、アルパインなどが採用するゼンリン(地図メーカー)の方が全体的に精度が良くなってきたようにも感じます(相変わらず、誤りポイントはどちらも多いんですけどね)。パイオニアの子会社のインクリメントピーがゼンリンの地図をぱくったとかそういう話題も一時期出ていましたが、ローカルな地域をお金をかけて、正確な地図を作る経費をかけられないンでしょうね。全国的にGISがもっと安価で身近になったら、いろいろな面で正確で安価な道路地図データが使えるようになるんでしょうね。でも、アルパイン製の地図で実際に道路のないところに迷い込んで車をぶつけました!というメールと写真が送られてきたときはびっくりしましたが・・・ 安全に配慮した地図づくりと、ナビに頼り過ぎずに安全運転しましょうね。(2005.6.24追記)


1998/10/26
(update 2000/05/05)

 アルパインのカーナビゲーションは、ルート検索など性能はいいのですが、質問に2年以上も答えようとしないメーカーのインフォメーションセンターの対応など、個人的には人にはすすめたくないカーナビNo1メーカーです。(2000/05/05補足説明:本日までアルパインからの質問の回答をはじめとする一切のコンタクトはありません)

 また、アルパインの地図データは、カタログ等には「実走」と大々的に広告していますが、北海道地区詳細版では、お世辞も「本当に走ったのか?」と思われるほど、20年以上の道が使用されていたりします。これをアルパインは大々的に「最新地図」として販売しているわけです。

 そこで、北海道地区詳細版について疑問に感じているユーザーで会を結成しました。「アルパイン地図被害者の会北海道地区」です。ここで、全道各地の会員から地図の誤り等のデータを検証していただき、ポイントとして集計しました。(2000/05/05補足説明:会の名称が変更になっています。「アルパインカーナビゲーション被害者の会」)

 まず、ポイントの換算ルールですが、以下それぞれを1ポイントとして集計しております。
・道の誤り1カ所を1ポイント
・未収録の道(道と道との交点までを1ポイント)
・収録ピンポイントデータの誤り1カ所1ポイント
・未収録ピンポイントデータ1カ所につき1ポイント(タウンページ掲載データのみ)
・地図上の固定されている情報1カ所につき1ポイント


 北海道を、各支庁ごとに集計しています。
・網走支庁管内 657,870ポイント
・宗谷支庁管内 800,157ポイント
・根室支庁管内  99,803ポイント
・釧路支庁管内 323,347ポイント
・十勝支庁管内 490,005ポイント
・日高支庁管内 312,878ポイント
・檜山支庁管内 147,420ポイント
・渡島支庁管内  72,147ポイント
・後志支庁管内 103,741ポイント
・胆振支庁管内 221,328ポイント
・空知支庁管内 100,935ポイント
・上川支庁管内 398,859ポイント
・石狩支庁管内 504,214ポイント
・留萌支庁管内 322,254ポイント

北海道地区合計 地図データの不備ポイント 4,554,958ポイント

使用カーナビ アルパイン CD−ROM機(各機種)
使用地図データ 最新(1998年10月11日現在)の北海道東北地区詳細版「HCE−D037」に限る
調査協力人数 アルパイン地図被害者の会北海道地区会員 1,384名  アルパインユーザーID保持者のみ参加
数値データは、1998年10月11日現在

報告様式は、指摘ポイントの緯度経度、名称名、現状の地図(道の誤りの場合)、写真(デジタルカメラ可)、該当ポイントの正確な位置(緯度経度・住所・電話番号等)他。確認できた時点でポイントとして集計しています。

調査は、すべて専門の者が行っているわけではありませんし、集計等に不備がある可能性もあります。集計担当事務局で実際のアルパインのCD−ROMデータと照合を行い、確認のとれたものだけをポイント換算しております。


 また、それとは別に国道・道道別の「道の誤り」状況を調査しました。こちらは、網走管内のみです。
・国道の誤り状況   275カ所(うち、10年以上前に改修ポイントが157カ所)
・道道の誤り状況 1,741カ所(うち、10年以上前に改修ポイントが701カ所)

 北海道では、「ピンポイント情報が1件も収録されていない」地域が相当数あり、それらが「誤りポイント」として計上されているために相当数にあがっているものと思われます。地図のデータは「古い」データをそのまま使用しているという現状が考えられます。ひどい箇所では、20年から30年以上前に改修された道なのに、改修前の状態で収録されています。
 網走湖では、湖上に国道が収録されています。(パイオニア社の地図では、正確に陸地に国道が収録されている)

 また、アルパインにこれらの誤りポイントの一部を、2年以上前に報告しておりますが、未だに修正されません。また、ナビゲーションについて生じる疑問等について質問をいたしましたが、本年1月に質問をしたまま現在約10ヶ月が経過しておりますが、未だに返答がありません。

 このように、アルパインの北海道東北地区詳細版の最新版では、さんさんたるありさまです。
しかも、これはあくまでもアルパインユーザーが独自に調査した結果であり、実際はこれ以上のポイントになる可能性が高いです。とくに、人口密集地である札幌を擁する石狩支庁管内は未だにすべての集計が終わったわけではありません。

 また、アルパインの北海道東北地区詳細版の地図データ量は400M(メガ)に達しておりません。約250M以上の空き容量があります。(藤吉裕和制作のソフト、「ALMAP Ver1.4」による)

 なお、誤解なきように補足しますが、アルパインを非難する目的ではありません。
アルパインはナビゲーションの世界でも主要なメーカーであります。しかしながら、広告では大々的に「最新」を前面に押し出しておきながら実状は大昔の地図データを売っているという現実を、アルパインユーザーと、これからアルパインユーザーになろうとするユーザーに知っていただき、このことを理解した上で使用してもらいたいからです。
また、アルパインというメーカーの姿勢も、10ヶ月以上も質問に答えようとしないという姿勢でご理解いただけるのではないかと思います。このようなメーカーのアフターの姿勢も、購入時によく考えて頂く為の判断材料になるのではないかと思います。別の機会にしますが、GPS衛星が試験電波を発するたびに、精度が悪くなる件では未だに対応しないという事もあります。引き合いに出して申し訳ないのですが、パイオニア社では2000年問題で「無償修理」を行っているくらいです。それも、地方の新聞、パソコン雑誌、週刊誌等を通じて、ユーザーに必死に呼びかけを行い、メーカーとしての責任の強さがあらわれています。それと対照的なのがアルパインというメーカーではないでしょうか。GPSの試験電波の件でも、呼びかける広告を新聞や雑誌等には載せていないようですし、ホームページでの対応も「後手」にまわったとしか言いようがありません。

 しかしながら、ルート引きの性能は、他社よりも1歩優れている事は、私も認めます。それが故に、地図データの古さ、メーカーの対応の悪さがなければ、最高のナビゲーションであることは間違いありません。

 アルパインを選ぶも、他社を選ぶも、すべてはその人の判断です。ただ、既存のアルパインの北海道のユーザーは、上記のような数値としての結果を出しました。

 また、初めてこの数値を見て、私たちの考えに賛同してくださる方、「アルパイン地図被害者の会北海道地区」に入りませんか。

 補足ながら、11月上旬よりようやく「HCE−D047」という、現在調査に使用している地図の最新版が発売されます。私個人的には、このROMは購入する予定はありません。「1998年3月現在の地図データ」と書いてありますが、本当にその月現在の地図が収録されているかは、期待はできないです。
ただ、このカタログによると、「一部地域では1998年3月現在のデータを使用しておりません」と言うような注意書きがされていないので、もしかすると本当に1998年3月現在の地図データを使用しているのかもしれません。それで調査を進めて、それよりも「古い」データで収録されている地点が存在した場合は、アルパインは「詐欺広告」または「過大広告」ということになるのでしょうか?

 いずれにしましても、「最新」と言って20年以上前の地図データを売って利益を得ていたメーカーです。ここで既存のユーザーの「信頼」を取り戻してほしいものです。私もそう願っています。